旭川市は過ごしやすい気候になり、これからどんどん冬に向けて気温が下がっていく頃です。
夏のスポーツは、シーズンを終えて休養し始めている頃ではないでしょうか?これからの冬期間、何となく過ごして来シーズンを迎える人と、効果的な身体作りと調整をして来シーズンを迎える人とでは、当然ながら大きな差が出ていきます。
来シーズン、より安全で楽しく思い通りの成果を出していく為に、冬期間も大切に過ごしていきましょう。
11月あたりから準備期が始まります。オフシーズンとも呼ばれる基礎的なレベル向上の期間です。これはさらに、一般的準備期と特異的準備期に分けられます。一般的な運動能力の向上期から、そのスポーツ特有の能力向上期に移っていく事を表しています。専門的な用語では、筋肥大(筋力筋持久力)段階から、基礎筋力段階への移行となります。
筋肥大段階は、準備期の始めです。つまり一般的準備期となります。この段階の運動強度は、低から中程度であり、全体的に量は多めです。
ここでの目標は
1.徐脂肪体重の増加
2.持久力の基礎作り
の片方、または両方です。
これらは、これからのトレーニングの基礎となります。筋力パワー系の場合は、筋持久力を高めながら、筋肥大効果を上げていきます。持久力系の選手であれば、あまり筋肥大を顕著にさせ過ぎることなく筋持久力を高めていきます。この時期のトレーニングは、競技にとって特異的でない事が特徴です。
しかし特異的準備期(基礎筋力段階)に入ると、トレーニング内容は競技の動きに近づいていきます。例えば100m走の選手なら、400m走の練習をするといったイメージです。それぞれの期に移行する時には、回復のミクロサイクルが置かれます。
筋肥大段階では、非常に低い強度から中程度の強度、1RMの50%から75%。量を多めに、8~20レップで3~6セットのトレーニングをおこないます。